
定期検診で、精密検査を薦められ、手術をすることになったのですが、「新しく人工肛門・膀胱(ストーマ)をおなかにつくりましょう」と言われました。人工肛門・膀胱(ストーマ)って何でしょう?
おなかにつくった“排泄のための口”で、お通じやお小水がでてきます。腸や膀胱の病気のある部分を、手術で切除したあと、新しくおなかにつくられるのです。
治療のために、一時的につくることもあります。
ストーマの位置は、病気の状態や管理のしやすさを考え、患者さんと相談しながら決めます。排泄のコントロールが難しくなりますが、専用の装具を使えば大丈夫です。
ストーマを持っている人は、日本に約12万人ぐらいいます。
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■装具ってどんなもの?どう扱えばいいのか・・・
装具については、清潔で扱いが簡単なものがいろいろできていて、その人にぴったりのものを、通販でも買うことができます。
いつも適切に装具をつけていれば、お通じやお小水は漏れません。
装具にある程度たまったら、トイレで捨てます。装具は、数日で交換します。
お風呂も毎日入って、仕事や外出も、入院前とほとんど同じように生活ができます。
そのためには、自分に合った装具を選び、管理する事が大切です。
■装具をつけた生活が、毎日続くとなるとどうすればいいのか。ちゃんとできるかな。
最近は、装具の扱いが簡単になったと聞きますが、みなさん、どうしているのでしょう。
Q.においがもれませんか?
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今普通に使われている装具は、においが外に漏れないようになっています。
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ガスが多い場合は、においの成分を取り除いて、ガスだけを外に出すフィルターつきの装具もあります。
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Q.お風呂に入る時はどうするの?
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着けたままで大丈夫です。入浴用の装具もあります。
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Q.装具がいつも必要となると、費用はどのようになりますか?
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費用はかかりますが、費用の一部を負担してくれる制度があります。
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Q.困ったことは誰かに聞けますか?
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装具やケアの方法は、どんどん進歩しているので、新しい情報を知って 取り入れることが、大切ですね。
困ったときは、病院の看護師に相談できます。ストーマケアを専門にしている ‘ストーマ外来’を開設している病院もあります。
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看護師の中には、人工肛門、人工膀胱、じょくそう(床ずれ)、 失禁(尿漏れ)などに対応するために、講習を受けたり、 専門的に学んだ看護師がいます。
日本看護協会認定の“皮膚・排泄ケア認定看護師” と、海外で認定を受けた“ET・WOCN”が活躍しております。
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