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診療報酬情報在宅ケア
2018.04.24

在宅患者訪問看護・指導料

2012年度の診療報酬改定において、病院等に所属する専門看護師・認定看護師が訪問看護師と一緒に患者宅に出向き(同行訪問という)、療養上の留意点やケアのポイントについて専門的なアドバイスを行うことに対して、在宅患者訪問看護・指導料3が新設されました。在宅患者訪問看護・指導料3の概要について紹介します。

 

在宅患者訪問看護・指導料3(2020(令和2)年度)

悪性腫瘍の患者に対する緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師による場合   1,285点

 

対象患者 (いずれの場合も通院が困難な場合)

1)真皮を越える褥瘡の状態にある患者

  • ・NPUAP(The National Pressure Ulcer Advisory Panel)分類Ⅲ度又はⅣ度
  • ・DESIGN-R 分類(日本褥瘡学会によるもの)D3、D4又は D5

 

2)人工肛門又は人工膀胱を設置している患者であってその管理に配慮を必要とする患者

  • ・人工肛門若しくは人工膀胱周囲の皮膚にびらん等の皮膚障害が継続若しくは反復して生じている状態にある患者
  • ・人工肛門若しくは人工膀胱のその他の合併症を有する患者

 

  • <注意点>
  • 人工肛門もしくは人工膀胱を造設患者で管理困難とされる、びらん等の皮膚障害が継続又は反復して生じている状態は、「ABCD-Stoma®(ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケール)において、A(近接部)、B(皮膚保護剤部)、C(皮膚保護剤外部)の 3 つの部位のうち 1 部位でもびらん、水疱・膿疱又は潰瘍・組織増大の状態が 1 週間以上継続している、もしくは 1 か月以内に反復して生じている状態」と示されています。そのため、ストーマ周囲の皮膚の観察には ABCD-Stoma® による評価が必須となります。

 

ABCD-Stoma®︎についてはこちらを参照してください。

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対象患者に人工肛門もしくは人工膀胱を造設している者で管理が困難な
患者のケアが追加されました

2018(平成30)年度診療報酬改定に伴う在宅患者訪問看護・指導料の見直し

社会保険委員会

2018/04/24掲載

WOCNが地域に出向くノウハウを教えます

在宅での活動に必要な診療報酬制度とその実際

社会保険委員会

2017/08/07掲載

大阪府済生会吹田病院 間宮直子
(第26回 日本創傷・オストミー・失禁管理学会理事会企画)

地域連携を促進するシステムづくり〜同行訪問開始
までに必要な書類準備・調整〜

社会保険委員会

2017/08/07掲載

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(第26回 日本創傷・オストミー・失禁管理学会理事会企画)
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